今年も色々あったが無事年を超すことができそうだ。
簡単に1年を振り返ってみる。
開発とAIの話
あちこちで議論されているがAIの登場で開発プロセス自体が大きく変わった一年だったと思う。
今では仕事でも個人開発でもClaude CodeとCodexの無い開発プロセスは考えられない。
同じクオリティのコードを生産するために必要なコストは去年より確実に小さくなっている。
AIで色々できるようになった一方で、その能力の限界が見えてきてまだ人間の仕事は残っているなという印象がある。
例えばバズワードになった仕様駆動開発を一度試してみたが、Codexが正気か?となるような仕様を書いてきて使うのをやめてしまった。
作業のコンテキストを組むのが苦手だったり、READMEをちゃんと読まなかったりと、まだまだちゃんとAGENT.mdを整えてあげないと大きいタスクを任せるのは無理だなという感触。
特にたまにテストを書き換えることでテストを通すということをやるので信頼ならない。
そういう意味では2025年時点のAIはまだ人間が行う開発補助の延長線上にあったのかなと思う。
あくまで超高機能な補完 + 処理の自動化程度の使い方に留まっていて、エンタープライスで提供できる何かが全自動で完成するみたいな未来には距離があるというのが自分の感想だ。
とは言っても足元の開発競争の動向を見ていると来年にはこの状況も変わるのかもしれない。
いずれにしてもコーディングできるだけの人間はもう淘汰されるのだろうな、という確信を得た年であった。
確固たる専門性を持ってシステムのデザインができる人間、ビジネスとデザインと開発すべてに知見があって一人でプロダクトを回せる人間など、今後はこれまで以上に開発者には高い能力が求められるようになりそうだと予想している。
個人での開発の話
dodo-doc
個人開発したドキュメントホスティングサービス。無事今年の10月にリリースすることができた。
2024年前半からチマチマと作っていて今年やっていたのは細かい機能改善とセキュリティ向上が中心だった。
開発当初はCLIから自然に使えるドキュメントサービスを目指していて実際に強力なCLI機能を開発した。
ただ2025年はAIが隆盛した年でCLIが強力なだけだと弱いなと思うようになった。
dodo-docの開発プロセス自体で大部分のドキュメントはLLMによって書かれていたりするし、もっとLLMとの連携機能を強力にすれば面白いサービスになる気がしている。
2026年はAIの連携強化とコスト削減周りにリソースを中心に継続して開発していきたい。
個人ブログの刷新
前のブログの見た目が微妙だということでブログを刷新した。
約2週間程度で作り直せたので比較的コスパ良く作り直せたのでは?と思っている。
一応コンセプトとしてマイクロインタラクション関連のスキルを身につけるというものがあったので、小さなインタラクションをあちこちに入れてみるということを試した。
この目的自体は達成できたと思うがデザインに関するスキルが不足していて、見栄えが結局いまいちだなとなってしまった。
根がソフトウェアエンジニアなので効率的に実現できるか?という目線でものを見てしまっていて、デザイン的な目線での探求をするという意識が薄いのかもしれない。
この取り組みを通じて得られた知見としては以下の通りかなと思う。
もう少しSVGアニメーションとかのスキル磨きたい。
- react-springを通じたアニメーションに関する知識。
- SVGの仕様に関する知識。
折角作り直したので来年はもう少し記事を書く努力をしてみようかと思っている。
株取引システム
個人プロジェクトとしてwalkerという株取引システムを稼働し始めた。
2月頃から稼働開始 -> トランプショックで一時停止 -> 10月頃から再稼働したので、実稼働としては半年以下だが年間パフォーマンスとしては約29%を達成できた。
取引を正確に記録しているわけではないが、積立NISAの入金なども含んだ上でこのパフォーマンスなのでこの取引システム自体のパフォーマンスはもう少し高いのではないかと思っている。
一方で日経が2025年は26%高、TOPIXも22%高と市況がだいぶ良かったので、対指標で考えると微妙な結果と言えるのかもしれない。
実は過去機械学習を用いた取引を試したことはあったが、バックテストは良いが実際はダメダメという典型的なパターンで撤退してしまった。
そのときと比べると今回は割と上手くシステムが回っているが、地道に積み重ねた以下の改善が効いている気がする。
- 実行記録は詳細に残す。具体的に言うとNotebookにしてPapermillで回すことで具体的な数字を後で確認できるようにする。
- モデルは可能な限りシンプルに。自分が解釈できる取引だけを実行する。
- データ処理周りはちゃんとテスト書く。
こうして見ると1番目以外はごく普通のソフトウェア開発プロセスでは?
そういえばJQuants APIのV2がリリースされるらしいので正月に試してみようかと考えている。
2026年の目標とか
毎年同じ感想を年末に持っているが、スキルの不足を痛感した1年だったと思う。
Webアプリケーションの開発という文脈では人並みのスキルがあるとは思うが今後はそれだけでは淘汰される未来が見えてきている。
今まで身につけたスキルを体系化して再現度を上げつつ、デザイン + 数理関連の知識を身に着けたいなというのが来年の目標。
- 今まで身につけたスキルを体系化したドキュメントにする。
- 読みかけの位相空間 + 線形代数の教科書を読破する。
- スケッチなどを積極的にして基礎となるデッサンスキルを身につける。
- ISUCONに出る。
こんな感じのことを来年は頑張りたい。